待ちに待ったボクシング界のレジェンド対決。マイク・タイソン対ロイ・ジョーンズジュニア。
両雄ともに引退してるため、エキシビションでの対決だったが、もしもこれが全盛期に行われた正規の試合だったら間違いなくボクシング史上最高のカードになっただろう。
今となってはもう格闘技を見る機会もほとんどなくなってしまったが、私は若い頃は格闘技が好きで、いろんな格闘技をやっていたし、その中でもボクシングが一番好きだった。
今回の夢の対決だが、これはもう「バッドマン vs スーパーマン」どころの騒ぎじゃない。ボクシングファンからすると「ネコ科最強はトラかライオンか?」というレベルの話である。私がボクシングの歴史上最も好きなファイターである2人がエキシビションマッチではあるものの拳を交えるところを見れるなんて、久しぶりに「生きていて良かった」と思った。HAHA
日本ではジョーンズはタイソンに比べて圧倒的に知名度で劣るが、タイソンと同じく全盛期はPFP(全階級を通して最強の王者)だったスーパーチャンピオンであり、観客を魅了するファイトスタイルもタイソンに勝るとも劣らないものだった。ナジーム・ハメドのような動きをミドル級でやってのけた選手と言えばわかりやすいだろう(おそらくほとんどの読者は?かもしれないが。HAHA)。そういうワケなので、私は今回、どちらを応援すればいいのかわからず、KOも見たいような見たくないような非常に複雑な心境であった。
言うまでもなく両者ともに全盛期をとうに過ぎているので動きは良くないが、試合が始まると往年のファイトスタイルそのままで殴り合っているではないか。特に後半は両者ともに手数を増やして十分にファンを沸かせたと思う。7Rにジョーンズがタイソンのボディー3連打を被弾した時は肋骨が折れたのではないかと思うほどの轟音だった。闘牛のように突進していくタイソンと闘牛士のようにかわすジョーンズ。実におもしろかった。
結果としてはドロー判定(そもそもエキシビションなので勝敗はないが)だったが、どちらも大きなケガなく、無事に終わって本当によかった。試合後のインタビューでもお互いを称え合い、タイソンは随分と性格が丸くなったように見えた。タイソンもジョーンズも滑舌が悪いので時々何を言っているのかわからない時があるが。日本でいうところの長州力と天龍源一郎の会話である。(笑)
タイソンは現在、大麻農園(現地では合法)を経営しているのが少し気がかりだ。再び大金を手にしたことで、かつてのやんちゃ魂に火がつかないか、ファンとしては心配なところである。
もうトラブルは起こさずに鳩と平和に暮らしてほしい。
さて、興奮冷めやらない内にジムに行って筋トレするとしよう。HAHA